旭菊酒造(福岡県久留米市)-蔵元紹介

旭菊酒造

穏やかな香り、澄んだ味わいの純米酒。時代に左右されない酒造り。

福岡県久留米市の「旭菊酒造」では、地元の契約栽培の「山田錦」「夢一献」をはじめ、福岡県糸島産の「無農薬栽培 山田錦」などの原料米や酵母の特性を生かした、バラエティ豊かな酒造りを行っています。
旭菊のお酒は、爽やかで穏やかな香りときれいに澄んだ味わいが特徴的で、飲めば飲むほど美味しくなるようなお酒です。
旭菊酒造の杜氏でもある原田社長は『自分が飲みたいと思える酒をつくる』と仰っていましたが、造り手の消費者に対する最も誠実な態度だと言えるのではないでしょうか。

旭菊酒造 社長兼杜氏の原田氏

 

火事による全焼からの復活。『旭菊の新たな歴史をつくる』

旭菊酒造_新聞記事 

そんな旭菊酒造を危機が襲います。
平成22年5月末、漏電による火災で代々受け継がれた仕込み蔵と貯蔵庫をすべて焼失してしまったのです。
その年にできたお酒を出荷する直前のできごとで、蔵に貯蔵していた日本酒の大半も失われてしまいました。
「一時は蔵の閉鎖も頭をよぎった」とのことですが、全国から寄せられたファンの方からの励ましの声にも支えられ、蔵の再興を決意され、平成23年2月には新しい仕込み蔵が完成しました。
「旭菊の新しい歴史をつくる」との信念のもと再開された旭菊酒造の酒造りに、当店も大いに期待しています!

 
 

<蔵元訪問記>旭菊酒造の酒造りの模様をどうぞ。

旭菊酒造_洗米
精米した米を洗い、吸水させます。ストップウォッチ片手の作業は、まさに職人という感じがします。
旭菊酒造_蒸米
酒造りではお米は「炊く」のではなく「蒸し」ます。勢いよく吹き上がる蒸気で原料米を蒸しあげます。
 
旭菊酒造_麹造り
酒造りにおいて最も大事といわれる「麹造り」。この工程の善し悪しがお酒の出来を大きく左右するそうです。
旭菊酒造_麹造りふとん
仮眠中の蔵人…ではありません。暖かくして麹菌の働きを促すため、ふとんをかけて麹を寝かしています。
 
旭菊酒造_仕込み
元気よく醗酵中のもろみ。状態を見ながら杜氏の経験と勘でじっくりと醗酵を進めていきます。
旭菊酒造_搾り
醗酵を終えたもろみは、この通称「ヤブタ」という機械で搾られ、いよいよお酒となります。
 
旭菊酒造_酒粕
お酒を搾った後に残るのがこの「酒粕」です。栄養を豊富に含んだ酒粕は、あまざけや粕汁などにご利用いただけます。
旭菊酒造_瓶貯蔵
貯蔵庫です。純米酒「綾花 瓶囲い」が瓶貯蔵されています。ほどよく熟成してから出荷されます。
 
 

旭菊酒造のお酒スペック一覧

やはりお酒の味は実際に飲んでみないとわかりません。とはいえ、お酒選びの際の一助になるかもということで旭菊酒造のお酒の仕様を一覧にしました。ご参考まで。

商品名 原料米 精米歩合 酵母
純米酒六号 夢一献 65% 6号酵母
純米酒七号 夢一献 65% 7号酵母
きもと純米クラシック 夢一献 65% 7号酵母
特別純米酒 夢一献 60% 7号酵母
純米吟醸 麗 山田錦、夢一献 50% 9号酵母
きもと純米 山田錦 60% 7号酵母
純米吟醸 山田錦 50% 9号酵母
手造り大吟醸 山田錦 38% 9号酵母
純米大吟醸 山田錦 40% 9号酵母
綾花 瓶囲い 山田錦 60% 9号酵母
WINS(ウインズ) 山田錦 60% 9号酵母
大地 純米酒 無農薬山田錦 60% 7号酵母
大地 純米吟醸酒 無農薬山田錦 50% 7号酵母